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ローデシア軍の募兵

ローデシア軍は兵力の不足を補うため、欧米諸国から広く傭兵を募集していた。その募集要項と勤務内容を、ローデシア軍の募兵パンフレットや入隊手引書の抜粋から紹介。

募兵パンフレット

陸軍司令部

人々の多くは、軍隊生活とは不幸な人間たちが一日中、まったく無意味に追い回される場所であるという先入観を持つ。しかし、ここに存在する事実は、何物をもっても代えることは出来ない。

我々ローデシア陸軍を訪れる若者すべては、ここで任務遂行のみならず、まったく新しい人生を見いだすことであろう。これが今日の戦士の在り方である。ここでの生活は彼らの望むままに、価値あるものへとなりえるのである。この要項をご覧になっている貴殿も、自らその真実を知ることになるであろう。

ぜひ我々ローデシア陸軍の門を叩いて頂きたい

ローデシア陸軍―多種多様な部隊編成

すべての志願兵はローデシア正規軍へ編入され、その後以下の11部隊のいずれかへ配属される。配属された部隊から他の部隊への転属も可能であり、希望すれば自分の部隊以外への配属が可能である。兵役経験を持たない新兵は各専門分野へ進む前に基礎訓練を受けることが義務付けられている。

以下の各部隊の中で貴殿がもっとも興味を持つものを選んで欲しい

ローデシア工兵

兵員は主として建設業、電気技術等の専門従事者である。

ローデシア工兵隊は主に建築、その整備等に就く。応募者は技術・資格を証明する書類か、以前の兵役内容についての証明書を求められる。戦闘工兵配属希望者には、簡単な技術試験を受けるものとする。戦闘工兵としての資格を得た後、専門的な訓練を得る機会も与えられる。

ローデシア通信隊

本隊は陸軍の通信業務の運営およびその整備に従事するものである。

いくつかの例外を除いて、通信隊は電気技術者、無線および有線通信オペレーター等の有資格者である。応募者は通信技術者、無線および有線通信オペレーター等の有資格者である。応募者は通信技術者として証明書提出か、技術試験を求められる。資格のない者は必要な教育課程を受けた後、通信隊として各分野訓練対象者として選抜される。無線技術者としてのREC資格を得るための一般教養終了証明書(General Certificate of Education, 以下GEC)のOレベルの数学、科学、英語の研修がある。

GECとはイギリス方式の一般教育証明書のことで、ローデシアではO(ordinary level)レベル、Mレベル、A(Advanced level)があった。

ローデシア歩兵隊

兵員はヨーロッパ系人種の部隊に一般任務を遂行する歩兵として勤務する。

志願者は訓練および火器取り扱い等の教官、連隊補給部付き下士官、また連隊付き曹長への道も開かれている。歩兵隊は陸軍の任務の中で大きな比重を占める主たる戦闘部隊である。歩兵隊兵員は以下の部隊のいずれにおいても勤務することが出来る。

ローデシア・ライト・インファントリー

兵員はヨーロッパ系人種により構成される高度な訓練を受けたコマンド部隊である。すべての兵員には統率力、強い精神力、忍耐力、そして鍛えられた肉体が要求される。爆発物取り扱い、ロック・クライミング、白兵戦闘、水泳等の特殊訓練が行われる。

ローデシアSAS

ローデシア陸軍の中で、もっとも高度な訓練を受けた歩兵部隊である。もっとも難度の高い訓練を達成した兵のみが配属される。厳しい選抜過程を受けた者の中から志願兵を募り、さらに最終選抜がなされる。SAS隊員はパラシュート降下、白兵戦闘、ブッシュサバイバル、スキューバ・ダイビング、爆発物取り扱い、ロック・クライミング等多くの特殊作戦訓練を受ける。

ローデシア・アフリカン・ライフルズ

アフリカ人によって構成される正規歩兵大隊である。ローデシア陸軍の現役ヨーロッパ系人種の兵員が将校または専任下士官として配属される。すべての部隊員は近代的歩兵火器の取り扱いに精通している者達である。

ローデシア陸軍司令部および大隊司令部

本隊に配属された兵員は常に純粋な管理業務に従事する。

テリトリアル・フォースおよびローデシア・レジメント

ローデシア・レジメントと、幾つかのテリトリアル・フォース大隊(予備役大隊)と新兵訓練部隊により構成されている。正規軍将校と下士官はこれらの部隊に訓練および管理業務担当として配属される。

従軍司祭

陸軍構成員と、その家族のための宗教活動に従事する。司祭はイギリス国教会、ローマ・カトリック、オランダおよびフランスの各宗派クリスチャンを担当する。

陸軍サービス・コーア

本隊は4つの主要部隊からなる。兵器廠および補給廠は糧食、すべての陸軍装備の補給および管理に従事する。この部隊の兵員は専門職ではなく、在庫管理業務、事務員、また航空配送業務従事者等としての資格を持つ者である。

本部隊内の作業隊は陸軍の装備の技術面においての修理、整備を担当する。ほとんどの部門の兵員は有資格技術者である。応募者は以前の兵役における資格認定証明書の提出を求められる。部署に空席がある場合は車輌整備補助員、走行車輌整備研修者の補充が認められる。これらの応募者は高度のRCE資格が求められる。補給輸送部隊はアフリカ人およびテリトリアル・フォース部隊からなり、ヨーロッパ系現役兵員が配属される。部隊は補給輸送任務における統制・管理・整備の訓練をされる。少数の調理師・糧食配給職の部署もある。応募者は入隊の際、技能試験を受けるものとする。空席がある場合に限り、調理師研修者も受け付ける。

陸軍衛生隊

ローデシア陸軍、空軍の兵員とその扶養家族の医療に従事する。衛生隊の大多数は医師、歯科医師、補助衛生士、医科医助手の有資格者である。志願者は資格を証明する書類の提出を求められる。

憲兵隊

憲兵隊は陸軍軍人の基地外における規律を保つこと、交通整理等を主要な任務とする。また憲兵隊の任務は特別護衛任務や犯罪捜査も含む。入隊者は軍または一般警察の経験者である。

陸軍主計部

陸軍の給与、手当の計算、支給に携わる。兵員は会計業務の経験者か、または隊内で教育された者である。応募者はその学歴を審査され、教育される。

陸軍教導隊

陸軍教育制度は兵士が任務遂行能力を伸ばし、技術を高め、他の軍事関係訓練をも習得できるよう整備されている。教導隊の任務は各兵士の教育とアフリカ人兵士家族の児童教育である。採用者は資格を持った教師と陸軍教育に関する教官に限る。

陸軍機甲部隊および砲兵隊

両部隊ともテリトリアル・フォース部隊である。正規軍専門職者はこの高い技能が要求される部隊に教育および管理担当者として配属される。

以下の詳細と問い合わせ、申し込み請求書は下記へ

入隊手引書

将校

将校としての雇用は、以下の各種の雇用内容のひとつによりなされる。

短期雇用―3年間

本雇用下の将校は契約期間中、昇進資格はない。将校は2年間の勤務の後、他の長期雇用へ変更することが出来る。

他国の軍にて勤務中あるいは勤務経験のある将校は主にこの短期雇用となる。これはローデシア陸軍が応募者の到着以前に面接を行うことが出来ないからである。

正規将校として採用されるのは、一般的にサンドハーストやウエストポイント等で教育された尉官クラスの将校である。

兵卒

兵卒としての契約は、以下の各種雇用形態の一つによりなされる。一般雇用【3年間/5年間/短期雇用(7年間)/中期雇用(10年間)】

階級および給与

入隊時の階級と給与は選抜審査会により決定され、任命時に書面により明記される。審査会は年齢、資格、以前の兵役等を対象に審査を行う。陸軍司令部が応募用紙、関連書類を受け取るまでは、階級、給与についての提示はない。

年齢制限

応募のための最低年齢は16歳6ヵ月である。年少者は正規軍に編入される前に両親が法的後見人の同意書を提出するものとする。

契約更新の際の一時金給付

一時金給付は以下のようになされる。

兵卒が6年間の雇用期間を終えた後、さらに3年間の再契約をする場合、519.30米ドルが支払われる。兵卒が6年間の雇用期間を終えた後、さらに4年間の再契約をする場合、629.40米ドルが支払われる。兵卒が3年間の雇用期間を終えた後、7年間の再契約をする場合、1,211.70米ドルが支払われる。兵卒が10年間の雇用期間を終えた後、さらに10年間の再契約をする場合、その日付で年金積立金に基づいた10ヵ月分相当の一時金が支払われる。

年次賞与

毎年11月、兵卒は上限346.20米ドルと年金積立金の5%に当たる賞与が支払われる。

士官候補生

適正な資格を備えた兵卒はローデシア陸軍正規部隊での正規将校として任官されるべく、グウェロ歩兵学校における教育課程のために選抜される(これは直属上級将校に推薦される兵卒も含む)。GCE-Oレベルを少なくとも4課程修了していることが求められる。以上は英語と以下の内の二つを含むものとする。

または、

以上の証書は複数に渡っても可とする。

士官候補生がローデシア通信隊またはローデシア陸軍サービス・コーアの電気・技術部門配属を希望する場合は、数学および化学のMレベル修了証書、それがなされない場合には上記の科目についてのAレベル1年以上の履修をもって代わるものとする。その他の学歴証明書も上記のものに相当するか否かを考慮される。南アフリカ地方からの応募者は大学入学試験に合格していることが求められる。

応募者は未婚で、軍医による適正検査に合格しなければならない。ローデシア通信隊またはローデシア陸軍サービス・コーアへの候補生は既婚者も可とし、教育課程終了時に24歳以上である者とする。応募に当たり候補生は以下の必要書類を用意するものとする。学歴証明書/学校長による証明書/出生証明書

士官候補課程

士官候補課程への応募は様々な試験、任務、士官選抜審査会による面接を経て選抜される。選抜審査と選抜過程は7日間行われる。その後の士官候補課程は12ヵ月間行われる。兵役経験のない候補生、または大学教育を受けた候補生は、過程の中で1年間で2,769.60米ドルが支払われる。士官候補生は制服を無料支給される。グウェロの歩兵学校在籍中の士官候補生は被服類を消耗のつど交換される。

過程を修了した候補生は少尉として任官する。士官候補過程を終了したものが任官したその日より、5年間以内にローデシア陸軍正規部隊より退職または退官する場合は、ローデシア政府に対し士官候補過程の費用を支払う責を負うものとする。

士官候補生は5年間の雇用となるが、士官候補過程において所定成績を修められない場合は解雇される。この場合は費用の負担はない。

大学学位過程

任官後、必要な大学入学資格を持つ将校は無料で大学学位過程を履修する機会を与えられる。

他の任命職種

階級により、一定数の将校は補給部隊、行政将校、記録係将校、訓練教官、技術将校等に任命される。

正規部隊勤務

すべての兵卒は陸軍のいずれかの兵科において勤務する責を負う。

ローデシア政府はすべての兵卒を自由に使うことが出来る。すべての兵卒はローデシア政府のためにローデシア政府の命令の下に、任務遂行を求められる。

兵卒は世界のいかなる地域へも派遣され、そこでの勤務を求められる。既婚者が家族同伴での任務地赴任が可か否かは、派遣または赴任期間の長さ、政府の費用負担額、状況により判断される。

陸軍からの解雇は士官の全権判断によるが、情状酌量の余地がある場合を除き、兵卒は通常、契約履行を求められる。

兵営給食費の負担

未婚の兵員は兵営滞在の間、給食費0.75米ドルを支払うものとする。作戦、演習の際は無料糧食が支給される。

婚姻

兵卒は指揮官の許可を得ずとも、結婚することが出来る。

医療

兵卒または既婚の兵卒の扶養家族は、軍ないし政府の医療機関による無料検診、医療権利を持つ。入院費、必要な場合の専門医の検診も無料である。

既婚者は出産料を支払うものとするが、認可料57.70米ドルを請求できるものとする。追加費用については個々の状況により考慮されるものとする。

兵卒および扶養家族は無料の歯科治療を受けるものとする。例外を除き、入院期間中は給与は支払われない。

年金その他

階級にかかわらず、すべての将兵は年金手当の7.5%の年金基金を支払うものとする。年金全額支給資格は20年の年金対象者として有効な任務によって得られる。通常定年は50歳とするが、状況により55歳まで延長されるものとする。

10年またはそれ以上の勤務を終えた者は、本人の希望により退官することが出来る。20年の勤務を終え、50歳で退官する者は、以下のような形で年金が支払われる。

年金支給額(1年につき)

勤務最終日までの日数/600×勤務月間総数

規定定年年齢以前に20年勤続をなさず、10年以上の勤務をなした者には、5ヵ月間に相当する報奨金が支給され、年金基金を返金されるものとする。

休暇

休暇日数
将校
将校は最高230日間に至るまで、年間40.5日間の9分の1に当たる休暇を次年度に繰り越すことが出来る。
兵卒
兵卒は最高230日間に至るまで、年間36.5日間の10分の1に当たる休暇を次年度に繰り越すことが出来る
個別休暇
階級にかかわらず、毎年13日間の休暇を得ることが出来る。この休暇は繰り越しが出来ない。兵卒は休暇期間中も通常給与および手当を支給されるものとする。

下士官への昇進

有資格技術者

有資格技術者は通常、伍長ないし軍曹として配属された後、当該ポストの空きがあり、本人の勤務評定、熟練度により昇進するものとする。

一般兵卒

兵長ないし伍長への昇進は部隊指揮官および統括指揮部隊によって決定される。この場合、候補者は必要な下士官候補試験に合格しなければならない。

軍曹ないし曹長への昇進は推薦によりなされ、また候補者の熟練度、当該ポストの空き、昇進試験に合格しなければならない。

2等准尉への昇進は推薦により、候補者の熟練度、当該ポストの空きを条件とする。1等准尉への昇進は、当該ポストの空きを条件とし、選抜によってなされる。選抜委員は審査に当たり、候補者の軍歴、階級、任務、軍以外の技術資格についても考慮の対象とする。

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